私が大事にしたい人生のトライアングル

あたしのこと。なし出会い煩悩過去
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人生には3つのトライアングルがある。

 

私は16歳の頃、知り合いの人からの紹介で綾瀬のキャバクラで体験入店をした。

私が大事にするものの軸とこのブログの名前にも使っている大事な言葉について
『ジョーブラックをよろしく』を見終わって私の心が反応したことがたくさんあったから
せっかくだから書きたいと思う。

今の時代考えられないかも知れないけど、貧乏でお金がない中の私がおかれた環境は
あまり普通ではないものだったと思う。

あの短い恋とも言えない時間の中で出会った経験は必要だったと
時折、すごく不思議に思い出す。

当時通っていた高校では、1日1万円をもらえるキャバクラが流行っていた。

これだけ書くと、どうしても嘘っぽくなると思うので敢えて補足を入れると、あまりいい家庭環境ではない
今で言う東横キッズのような、義務教育を終えて親の目もあまり届いていないどこか寂しい子たちが
割のいいアルバイト感覚でリスクも考えずに働いていた高校2年生の頃の話。

もちろん、お酒も当たり前のように飲んでいた。
今の時代のように、子供がする悪いことがSNSで拡散されて、ネットのおもちゃになる時代でも
何でも”正しいこと”ばかりで攻撃される時代でもなく、息はしやすい自由さがそこにはあったのだと思う。

そんな経験があったので、知り合いからのお誘いは一つ返事で受け入れて
知り合いの車に乗って体験入店のお店に足を運んだ。

ドレスはお店にあるもの。ヒールは、ドンキで買ったものを持参。

何人かの客につき、お店も終わりに近づいた頃合いに
30代くらいのおじさんと20代くらいの男の人が来店した。

彼らは美容師なのだという。
お店終わりに、先輩と一緒にお酒を飲んで家の近くにあるこのお店に何となく足を運んだのだという。
そんなに話をしていない間に、お会計の時間がやってくる。
だいぶ酔った彼が連絡先を聞いてくる。

その日から毎日電話がきて、私もまんざらではなかったのだろう。
そんなに月日も経たずに彼から遊ぼうと連絡がきて会いに行った。

綺麗めの団地の廊下側の部屋。お母さんは仕事で家にいないと言う。

どう言うことが起きるかは、何となくわかっていたように思う。

大人だと思っていたのに、話を聞いたら私とそんなに変わらない17歳の男の子。
不良で学校も真面目に行かなかった彼は、夢である美容師にどうしてもなりたくて
渋谷の道玄坂にある美容室のドアを叩いたのだという。

週6で朝から晩まで働いている生活。お金はない。
ただ美容師になると言う夢だけを軸に頑張っている彼はどこか寂しさも感じるような人だった。
少し大人びていると感じたのは、そのせいだったのだろう。

そんな話の流れで聞いた人生で大事なトライアングルの話。

人生には大事なトライアングルがあるんだよ。 1つはお金。2つ目は時間。3つ目は、この2つを使う価値があるもの。 どれが欠けても満足しないんだ。

いつの間にか、彼は喋らなくなって間も無く寝息を立て始めた。
どれくらい時間が経ったかはあまり覚えていないけど、玄関から誰かが帰ってきた音がする。
何となく悪いことをしている後ろめたさに、帰ることを告げて彼を起こした。

とても矛盾するのは、私はその彼のいうトライアングルというものをよくわからないまま
この日、この言葉と引き換えに大事にしていたものを失った。
失ったと言うよりかは、流されて捨てたという方が正しいのかもしれない。

付き合ってもない人とはしないと今まで頑なに拒否してきた大事なものを
何となく流されて、その時に受け入れてしまった。

今思い返しても、どうしようもないくらいの痛い話なんだけども
帰り道、とんでもなく大事なものを無くしたような気持ちを言葉にできず
駅まで見送るとついてくる彼が、俺にバカって言いたいでしょ〜?とからかってきた瞬間
涙が溢れて仕方なかった。

バカすぎるけど、今の私から考えるとどうしようもなく純粋で可愛かったなとも思う。

全然キラキラした思い出じゃないけど、私には必要な出会いだった。

今じゃそんな男性への関心を持ったり、興味が湧くこともあまりない。
どんな年収でどんな仕事をしてて、どんなステータスを持っているのかとか
子供を産むことには賞味期限があるからとか。
そんなことも、何となく私には無関係な世界のようにも思うくらいに女の子から女性になった。

通勤時間にSNSを開いていると結婚した友達の子供たちが成長していく姿を勝手に知っていく。
他人の家族の、あまりよく知らない子供たちの成長記録。

ちょっと前まではSNSのアカウントに自分から縛られにいってる気さえしてたけど
それもやめてみると、自分だけに集中できていない自分に気が付いた。
きっと私は暇だったんだと思う。

私の母親の年代のように、結婚できない人間か結婚できる人間の二極化で
縛られる世界でもない。息がしやすくて、生きることを選びやすい世の中だと感じる。

だからこの先に、あの日の言葉のような出会いがあったとしてもなかったとしても
受け止められる覚悟をちょっとだけ感じれるようになった。
それも私の人生なのだと思う。

転職が決まったタイミングから、私は全部を変えようと決意した。

着ずにクローゼットを占領してた服たちも、底が擦れ切った靴も
使わないのに重ねてたお皿も何となくいつか使う気がしてしまってた雑貨も。
放置して汚らしく伸びた髪も。どこか刺さったままになってた人の言葉も。
全部、いらないと選択したものは全て捨てることにした。

これからは、そのそれぞれの隙間に、
私にとってのトライアングルにあたる部分のお金と時間を使う先のもので満たして
自分を幸せにすることに忙しいこれからを歩めたらいいと思ってる。

 

プロフィール
倫子さん。
倫子さん。

約250万の借金と独身未婚子なし彼氏なしの積みに詰んだBBAが、タイムマシンに乗って今の私に帰ってきたつもりでやりたいこと全部やってく実験記録

34歳のBBAが煩悩を成仏させてゆく。
今日も東京の空気はまずい。

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